苦手な方必見!簡単にわかる、派遣を辞めるときの保険の切り替え

はじめに

今度派遣会社を辞めるんですけど、保険切り替えの件で、頭が重いです。
簡単に流れを教えて欲しいです。

確かに!
決まりも多いし大変ですよね。
今回の記事は、私自身が保険アレルギーだったため、小難しい表現などは、避けています。
ですので、保険ちょっと難しいと思っている方でも読みやすく書きました。
どうぞ最後まで読んでくださいね!
さて、派遣を辞めるときに頭と心を悩ませるもののひとつが「社会保険の切り替え」です。
本当は契約更新したくないのに、コレが気になり、つい契約続行…なんてこともなきにしもあらず。心当たりがある仲間はいませんか?(笑)
合わせて下記のことも追い討ちをかけて苦しめてくれます。
「何回手続きしても忘れている。」
「何から手をつけていいか分からない。」
「いつまでに手続きすればいいの?」
「今さら人に聞けない。」
もう発狂しそう〜。
ため息出まくりです。
一連の作業が面倒くさいうえ、うっかり期日までに手続きを忘れそうになるのも困ったもんだでした。
今、手続き中のマイナンバー発行。
軌道にのってくれたら、こんな煩わしいことも本当に解消されるのかな?と、ついボヤきたくなります。
さて、今回はその苦しみから脱却するために、下記の内容を中心にまとめています。
- 最低限、社会保険の種類は知っておこう
- 派遣退職時に覚えておくべき社会保険
- 離職票の発行から手続きについて
- 健康保険証の手続きについて
- 国民年金、国民健康保険に変更する場合
- 任意継続の手続きをする場合
- 任意継続の手続きをする前に確認しておくこと
最低限、社会保険の種類を知っておこう
覚えておくべき社会保険2種類
さて、「社会保険」といっても漠然とし過ぎてよく分かりません。
「社会の保険って?」
「年金とは違うの?」
という感じで混乱させてくれます。
実は大きく分けると、この2種類で構成されています。
- 健康保険
- 年金保険
そう、年金も含まれているんです。
「社会保険」ってうたっているから、てっきり年金は含まれていないのかなと誤解を感じてしまうお言葉です。
派遣仕事開始時に、就業条件が保険の加入条件を満たしている場合、「社会保険」の加入の手続きを行います。
さらに覚えておくべき社会保険5種類
先ほどは社会保険を2種類と案内をしましたが、さらに細かく分けると5つになります。
その5つはこちらです。
健康保険 | 病気やけがをしたときの治療、出産や死亡にかかる費用に備えるための公的な保険。 |
厚生年金保険 | 厚生年金保険の適用を受ける事業所で働いている人に向けて、老後に備えるための保険。 |
雇用保険 | 失業し、条件を満たせば一定の期間貰える保険。 |
介護保険 | 40歳以上になると健康保険と一緒に徴収される。 |
労災保険 | 仕事中や通勤中に病気やけがをした場合に、また障害が残った場合に貰える保険。 |
おなじみの保険名ですね。
そういえば、そうだったと思われるはずです。
派遣退職時に手続き必要な社会保険3種類
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 雇用保険
全て5つの保険に対して手続きをするわけではありません。
切り替え手続きが必要なものは、以上3つの保険になりますので、頭に入れておきましょう。
では次に頭を悩ませがちな、
「何から手をつけてよいか分からない。」
を解消するため、手続きの流れを簡単に説明しますね。
また退職前後になると、派遣会社から書類やメールなどが届くようになるので、見落としがないよう確認しましょう。
離職票の発行について
退職すると派遣会社から離職票が発行されます。
これは雇用保険の資格を喪失する場合に発行されます。(退職時)
離職票の正式な名称は「雇用保険被保険者離職票」といいます。
これ無くしては失業保険の手続きはできません。
必ずゲットしておきましょう!
派遣会社より発行されたら、自分自身ですみやかにハローワークへ持っていき、求職と失業保険受給の手続きをします。
離職票が手元に届かない場合
離職票が手元に届くのは退職してから、1〜2週間くらいかかります。
いつまで経っても届かない場合は、派遣会社離職票窓口に問い合わせしましょう。
※部署によっては人手が足らず、手続きが進まなかったということを聞いたことがあります。
次のケースで雇用保険切り替え手続きは異なります
引き続き現在の派遣会社を通して就業する場合 | 長期な仕事を希望している場合は、派遣会社にあらかじめ言っておく。(離職票発行保留期間) |
1ヶ月以内にその派遣会社での就業が決まった場合 | 必要な手続きは特にありません。 |
保留期間中に別の会社で働くことになる場合 | 離職票の発行を派遣会社へ依頼します。 |
健康保険証の手続きについて
健康保険証の切り替えについては、「健康保険・厚生年金保険資格喪失連絡票」が必要になります。こちらは派遣会社から発行されます。
これは、今まで勤務していた時に使用していた保険証を返却することも含まれます。
郵送で送付されることもありますが、派遣会社によって、マイページでの申請、ダウンロードをします。
わからない場合は、派遣会社の社会保険担当に問い合わせしましょう。
国民年金、国民健康保険に変更する場合
退職後14日以内に居住地の市区町村の国民健康保険窓口にて手続きをします。
お恥ずかしながら、過去にこの手続きを怠ってしまったことがあり、後になって追納するはめになりました。
うっかり期限を失念していたんです。
こんなことがないよう気をつけたいですね。
他社の派遣会社にて派遣勤務が決まった場合
派遣契約状況によりますが、勤務開始から2ヶ月間はその派遣会社の保険に加入できません。
まずは国民年金、国民健康保険への切り替え手続きが必要となります。
忘れると、後で追納が必要になったりと煩わしい手続きが増えますので、お住まいの市町村窓口にて必ず手続きしましょう。
しばらく働く予定がない、フリーランスになる場合
家族の扶養に入らない場合 | 国民年金、国民健康保険への切り替え手続きをします。 |
家族の扶養に入る場合 | その家族が加入している健康保険窓口に問い合わせします。 |
ご家族がいる場合は、扶養に入る、入らないの選択肢があります。
状況によって手続きを行いましょう。
任意継続の手続きをする場合
退職日より必ず20日以内の手続きをします。
派遣会社の健康保険組合加入者 | 健康保険組合ホームページ内の「任意継続被保険者資格取得申請書」をダウンロードし必要事項を記入の上、郵送で提出します。 |
全国健康保険協会(協会けんぽ)加入者 | お住まいの全国健康保険協会(協会けんぽ)ホームページから直接申し込みをします。 |
参考:全国健康保険協会
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3270/r147/
任意継続の手続きをする前に確認しておくこと
任意継続の保険料は全額自己負担になるため、これまでの保険料より負担がかかる場合があります。
なぜなら、今までは事業所が半分負担していたからです。
ありがたいですね。企業に属しているとこういう面が安心です。
任意継続より国民健康保険が安い場合があるので、居住地の国民健康保険窓口で金額を確認しましょう。

私の夫は、退職する時に流れで任意継続をしたのですが、後になってから国民健康保険が安かったとなげいておりました…。

あらま!
それはお気の毒でしたね。
気づいてよかったですね。
前もって保険について調べておかなければと痛切に思った出来事でした。
加入している保険組合によってはサポート内容が違う場合があるので、内容や保険料に不安のある方は必ず確認することをオススメします。
他社で正社員、契約社員での勤務が決まった場合
加入条件によってはその会社での社会保険に入れるので問い合わせをしてみましょう。
おさらい&まとめ
この記事では、派遣を辞める時の保険の切り替え、手続き等を紹介しました。
最後に、おさらいです。
- 社会保険は「健康保険」「年金保険」の大きく2種類で構成。
- 派遣会社を辞める時に必要な社会保険は、「健康保険」「厚生年金保険」「雇用保険」の3種類。
- 離職票は手元に届き次第、自分自身でハローワークに持って行く
- 国民年金、国民健康保険は14日以内にお住まいの市区町村の国民健康保険窓口にて手続き
- 任意継続は退職日より20日以内に手続き
- 任意継続の手続きをする前に確認しておくこと
いずれも切り替えをするときには健康保険証の返却と保険喪失手続きを忘れずにしましょう。
派遣退職時は本当にやることがいっぱいで、てんやわんやです。
お世話になった派遣先にも何かと気をつかいますし、次の進路も考えなきゃいけません。つい、こちらのほうを優先しちゃうんですよね。
それに面倒くさいことや分からないことって後回しになりがち。こういうときは、やることリストを作るなどタスク管理をしておくのもよいかもしれないです。
この記事を読んで、少しでも楽に手続きができるようになると嬉しいです!
保険の種類によっては手続きの期日にバラつきがあるので注意してくださいね。
それでは今回は以上です。