吉原遊廓ゆかりの街|台東区千束界隈を歩く
東京には、「千束」という地名が2ヶ所あります。
台東区千束は、かつて吉原遊廓のあった街。
樋口一葉の「たけくらべ」の舞台にもなり、歴史の息吹を感じさせる街です。
その歴史を感じながら、ぶらり散策してきました。
浅草近辺にあるので、史跡巡りにおすすめです。
- いつもと違う都内散策をしたい。
- 歴史情緒を感じる街を歩きたい。
- 樋口一葉の勉強をしたい。
吉原の今
見返り柳
鬼滅の刃でその名が知られることになった吉原。
今は、吉原という地名は残っていませんが、千束のところどころに吉原の面影を残すものがあります。
見返り柳もそのひとつ。
吉原遊廓時代に、お客が帰りを名残り惜しんだことから名付けられたと言われています。
区画整理や震災などの消失によって、今の位置に見返り柳が移動したようです。
大通りに面している歩道にあるので、風情はそこまで感じないかも。
お歯黒どぶの石垣擬定地
当時は、遊女の逃亡を防ぐため、「お歯ぐろ溝」というお堀がありました。
今は道路で埋められてますが、唯一残っているのが、「お歯黒どぶの石垣擬定地」。
マンションの片隅にあるので、知らないとスルーしてしまいます。
吉原神社へ参拝
かつての吉原遊廓の鎮守社。
たくさんの遊女たちが参拝した神社です。
現在の社殿は、東京大空襲で焼失し、昭和初期に再建築されました。
御朱印をいただきました。吉原神社と吉原弁財天の両方あります。
最近は書き置きの御朱印が多いですが、こちらは手書きの御朱印です。
こじんまりとした境内にも吉原の面影が。
遊客の出逢いを叶える桜として植えられた「逢初桜」。
また、土地をお守りする神様が祀られている「お穴さま」が祀られています。
吉原の街の今昔地図があり、昔とどう変わったのか見るのもおすすめです。
吉原弁財天本宮
吉原弁財天本宮は、浅草七福神のひとつ。吉原神社から数分歩いた飛び地に鎮座しています。
関東大震災や吉原大火で多く遊女が犠牲になりました。その魂を供養するため、大きな観音立像が祀られます。
社殿の壁に描かれた弁天様が艶やか。目を奪われてしまいます。
拝殿の前には小さな池があり、鯉が放たれているのと、水の音に癒しを感じました。
日が沈んでも明かりが煌々としていて、入りやすかったです。
参照:吉原神社
一葉記念館見学〜たけくらべの舞台に思いを馳せる〜
台東区立一葉記念館は、千束すぐ隣の竜泉にあります。
館内には、樋口一葉の資料や当時使っていた小物など展示。
一葉が使っていたかわいい紅入れなども拝見できました。(写真撮影可の場所あり)
直筆の手紙もあり、その字の達筆さに感心しました。
肺結核にかかり、24歳と若くしてお亡くなりになられた樋口一葉。
これからという年齢にも関わらず、代表作「たけくらべ」をはじめ「うつせみ」、「にごりえ」などたくさんの作品を世に出しました。
樋口一葉のことを知りたい方に気に入っていただける施設です。
近くには樋口一葉旧居跡(建物はなく現在は碑と案内看板のみ)があります。
ぜひ、当時の雰囲気を感じ取ってみてはいかがでしょうか?
参照:一葉記念館
台東区千束までのアクセス
浅草近辺とはいえ、JR線は近くにないため移動が不便。
そんなときは、台東区循環バスめぐりんがおすすめです。
最寄り駅、バス停、循環バス種類はこちらが便利ですよ。
- 東京メトロ日比谷線:三ノ輪駅、入谷駅
- つくばエクスプレス:浅草駅
- 都バス(都08):日暮里駅〜錦糸町駅間の竜泉、千束下車
- 台東区循環バスめぐりん:北めぐりん(根岸回り)(浅草回り)、ぐるーりめぐりん
まとめ
この記事では、吉原遊廓ゆかりの街 台東区千束界隈をご紹介しました。
東京といえばキラキライメージがつきまといます。
ちょっとそんな場所の散策は飽きたなー、もう少し歴史を感じられる場所を散策したいあなたにオススメな界隈です。
浅草近辺なので、台東区循環バスめぐりんに乗って楽々散策できます。
ぜひ、訪れて見てくださいね。